最近余裕がない。
例えば朝がつらい。寝ても全然寝た感じがしなくて、アラームの音で目が覚めてもできるだけ横になっていたくて家を出る20分前になんとか身体を起こして支度したりしている。
あとは帰ってくるのが遅い。前にやっていた仕事と比べれば早いほうなんだけれど、今のぼくの感じからすると遅い。前はこの時間からもうひと仕事やっていたとかちょっと考えられない。
外食も多くなった。少し前はまだちょっと余裕があって、「おっ、今外食したくなってるということはこれによって何かを解消しようとしてるな」とか俯瞰して自分を見れてた感じがするんだけれど、最近は「もうだめだー」みたいな感じでふらふらと店に入ったりしてしまう。
「余裕がない」というタイトルで何か書けるかもという気になっていて、「余裕がなくてつらい」ということももちろんあるんだけれど、その反面「つらさ」とはまた違う感じも混じっているぞということに薄々と気がつき始めている。
それは何というか、身体は疲れていてどう考えても移動中のバスに乗っている自分の目は死んでいたりするんだけれども、そういう状態がある一定期間続くとその状態が普通になっていて、それでもなんとかなっているということが普通になってくる。
これはさっき書いた外食のあたりに顕著に表れていて、「外食によって何かを補填しようとしている」ということを自覚的に面白がれている状態と、そうでない状態というのがずいぶん違う気がする。前者の感じだとあくまでベースは自分のギアの段階にあって、必要に応じてギアを上げて走って、必要がなければまた落とせている感じだ。けれど後者の状態だとギアが上がった状態でずっと走り続けていて、そのまま食事したり寝たり起きたり仕事をしたりしている。エンジンを切ったつもりでも、そのままの勢いですーっと移動し続けている。
この後者の状態はある一定期間を越えると妙に身体に定着する感じがあって、例えば肩の重い感じがずーんと常にあるのが当たり前な気がしてきたりする。こうなると「しんどいから休みたい」とかそういうのともちょっと違ってきていて「まあこういうのもありか」という気分に不思議となってくる。
そうでない状態、ギアを自分で上げたり落としたりできているときはもうちょっと違う感じで、得体の知れない寄る辺なさとか根拠の不確かさみたいなものがふと押し寄せてどうしようもなく不安になったりしてそこら辺を徘徊したりしている。こういう時はもうどうしていいかわからなかったりするし、はたから見るとちょっと危ない感じがするんだろうけれど何か問題があるという感じはしなくて、自分の中の時間がただ流れているという感じがする。
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