2015年10月27日火曜日

10月27日(月)

1日の仕事を終えて、バス停に並ぶ。前に並んでいる3人の後ろにつけて顔を上げると、いつも出勤時と退勤時に必ず目に入る屋外時計と街灯の背景に赤みがかった空が見える。地面から高く伸びる柱の先端に乗っかっている街灯の電灯部分は格子状の箱のようなもので覆われていて、灯りはまだついていない代わりに格子の間から空の赤が顔をのぞかせていて、格子の一本一本の輪郭がくっきりと描き出されている。

ああ、と思って以前もまったく同じような風景を見た、ということに気がつく。それはたかだか数ヶ月前で、その時の時間感覚を思い出す。それはまだ1日の終わりという感じがしなくて、まだここから何かをする余地がある、というかホームグラウンドに帰ってきてこれから1日が始まるようなそういう感覚だ。ここからどこへでも行けるし何でもできるという感覚でバスに乗り、実際には家に帰るだけなのだけれどとにかくそういう心持ちで移動していたということを思い出した。

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