ずっとブログを書いていないなあ、書くペースが落ちたなあと思っていて、散歩に出て何か書きたくなって、何を書くとも定まらないままとりあえずパソコンを開く。
デスクトップにはいくつかのテキストファイルが無造作に置かれていて、その中のひとつを開くと、ちょうど半年くらいまえに自分が書いた文章が記されている。
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駅に向かうのが足早になる。
いつも駅までかかるのと同じ時間見積もって家を出ているはずなのに、
心なしか早足になっている。
カツカツカツカツ歩いている。
ホームで「ただ待つ」というのが耐えられない。
あと5分で来る電車に対して、早く来ないかといらいらする。
電車内で気を張る。
「降り損ねてはいけない」という考えが常にひっかかっている。
ぼーっとすることに没頭できない。
何かのスイッチがオフになっていて、ある一定以上は考えが進まない。
込んでいる電車内では、もっと気を張る。
目を閉じ、こうべを垂れて肩が内側に向いて、胸のあたりが狭くなる。
いくつものスイッチをオフにして、
じっ と縮こまって、人が、時が過ぎるのを待つ。
声を張る。テンポが上がる。
いつもの調子でとぼとぼと話していると
届かない感じがする。
帰ると、顔・肩・顎あたりがこわばっているのを感じる。
口角を上げようとしたときに使う筋肉が緊張していたような感じがする。
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当時ブログに書こうとして、公開しなかった文章だ。
書かれている文章を読んでいると、これを書いた当時のぼくの姿が立ち現れて、彼が当時の状況を自覚的に切り取って文章にしている様子が見える。文章を読むと今のぼくが見過ごしている、あるいは慣れたと言えるような状態を当時のぼくは意識的に切り取っているところから、彼と今のぼくとはかなり距離があるのだということを、自分が書いた文章によって思い知らされている。
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