考えることは疲れるけど楽しい。 |
「時間があると余計なことを考えてしまう」という言い回しがある。
「時間があると」と仮定しているので、
これを言う人は時間がない状態、おそらく忙しいのだろう。
日々何かに追われていて余裕がないイメージが浮かぶ。
「余計なこと」というくらいなので、
それについて考える必要性は高くないのだろう。
考えないからといって何か問題が起こるわけでもなく、なんとかなっている。
「考えてしまう」ということは、
自分の意思とは無関係に「考え」が起こっているのだろう。
考えなくてもいいはずなのに、できれば見ないでおきたいのに、
ふとした時に背後に気配を感じる。
こう考えると
「時間があると余計なことを考えてしまう」の続きは
「それくらいなら、時間はないが余計なことを考えずに済むほうがマシだ」だろう。
時間をなくすことによってでしか、「考える」ことに対抗できない。
逆に言えば、時間さえあれば、「考える」ことができる。
ゼミで読んだミヒャエル・エンデの『モモ』を思い出す。
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