2015年2月11日水曜日

結果として存在感が際立ったニット

小学校の裁縫セットが今も現役。


 今日、虫食いの被害にあってしまったニットの穴を修繕した。

2年前くらいに買ったもので、今年の衣替えのときに穴があいているのを見つけた。「案外バレないのでは」と思って何度か着てみたけど、下に着ているシャツの色が穴を通して見えてしまう。他人はそこまで見ていないかもしれないけど、「穴に気づかれるのでは」と思いながら着るのがしんどくて、今年はほとんど着ていなかった。

そんなことを親と話していたら「ポケット部分をちょっと切って当て布にすればいけるかもね」という話になり、いつか試してみようと思っていた。

結果、けっこううまくいったと思う。

玉止めが下手で何度かやり直したけど、一見しただけでは穴があったとはわからないと思う(たぶん)。修繕した部分の境目が曖昧になって、糸が糸に溶け入ったみたいに見えておもしろかった。

修繕している最中、大谷さん・澪さんが始めたリュック屋さん「carapace」のwebサイトの一文を思い出していた。

化学繊維の布が破れたら、つくろってまで使い続けたいだろうか。
メッキがハゲると知っていて、使っていくことを楽しめるだろうか。

ぼく自身は特別「修繕することが好き」というわけではない。でも、これだけ部屋のものを減らし続けている最中で、今回はある程度の量の服も手放そうとしていたので、このニットの存在感が際立ってきた。繕いながら「ああ、この服着たかったんやなあ」としみじみ思った。

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