2015年3月31日火曜日

「僕と仕事」(13)自分として何かを全うし切るという「仕事」。他人に憧れている場合ではない。

リュック屋さんを始めた友人。
やっぱりかっこいい



前回のつづき】

以前は、フリーランスや、自営業のような動き方に憧れるというか、
その方がよいのではないかと思うこともあった。

これに限らず、周りの人の働きかたを見て憧れることもある。

「自分で創ったものを売る」ということ。
「組織内の役職が上がり、その責任を全うしようとする」こと。
「組織から離れて、自分自身で場をひらく」ということ。
「医者になると決めて、受験し直して合格する」ということ。

けれどそれらは、少なくとも今の僕がすべき・せざるを得ない「仕事」ではなく、
今、「どうしようもなく」それをしている・しようとしている人たちの
「仕事」なのではないか。

「どうしようもなく」というのは「不本意に」という意味ではなく、
「自分として、それを全うしようとしている」という意味で。

小林けんちゃんが、自身の結婚パーティで
「こんな風にしか生きられない僕たち」と言っていたのが忘れられない。

自分が今立っている場所で、自分として何かを全うしようとしている人は、
きっと「自分の仕事をしている人」だ。

そういう意味で「仕事」を捉えると、自分の「仕事」はもちろん、
自分以外の人がしている「仕事」がとても尊く、
愛おしく、敬意を払いたいと思えてくる。

憧れている場合ではない。

(つづく)

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