2015年3月18日水曜日

「僕と仕事」(9)

今年の年明けはすごい雪だった。

前回のつづき】

以前から関わりのあった組織が人を雇うことになり、
声をかけていただいた。

かなり前から雇用が生まれる可能性は聞いていて
「その時は」と言ってもらっていた。
ずっと頭にその件はよぎりつつ、答えを保留にさせてもらっていた。

一人で悶々と考えた。
何度か結論を出した気になったけれど、
何度も考え直した。

友人に相談した。
15分話をきいてもらって、その様子を録音して聞き直した。
家に帰ってみて、何度か同じことをやった。
夜中にSkypeをつないで、何時間も話した。

こういうことを何度も繰り返して、結論が出た。
というかずいぶん前から結論は出ていたのだけれど、
出ていた結論を受け入れることができた。

声をかけてもらった人との関係性とか、お金とか、今後のキャリアとか、
「仕事そのもの」以外の要素をあれこれ投影していて、
ほんとうのところが見えなくなっていた。

「果たし合い」をしにいくような、いや、
「果たし合い」はしたことがないけれど、
ほんとうにそのような感覚で、気持ちを伝えに行った。

今自分が見えているものを、なるべくそのまま差し出すように努力した。
「若いんだから、色々やってみたらいい」と言っていただけた。

残っていた可能性が、またひとつなくなった。

(つづく)

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