2015年3月17日火曜日

「僕と仕事」(8)

ゼミをしている時の視界。
前回の続き】

秋。

ブログを書き始めた。
以前つくっていたブログに、数年ぶりに記事を投稿した。
携帯電話に関して、実験してみたことを書いた
誰かに見てほしいような、
でも「見て」と言うのも違うような、複雑な感じだった。

ある日大谷さんと話していて
「そのこと、ブログ書いてみたらいいのに」と言われた。
「実は最近書き始めていて」と言って、読んでもらった。
「おもしろいね」と言われた。
もっと書こうという気になった。

ゼミにも参加し続けた。

担当回のレジュメ・毎回のコメント・レポートを書くことが
「勝負」のような感覚になっていた。
見えているものをできるだけそのまま書く。

毎回のゼミも勝負だった。
見えているものをできるだけそのまま言う。
終わる頃には、1人では到達できないところに到達している。

「読む」「書く」「話す」ということに関して、
ぼくがそれまで知っていたものとは、
違った地平が広がっているのが見えてきた。

ある日、ゼミのメンバーが
「レジュメを作ることのほうが、よっぽど仕事っていう感じがする」と言った。
なんだか分かる気がした。


(つづく)

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